提供するサービス
わたしたちは、小さな規模で起業されている皆様のために
お手軽な価格で経理記帳代行を行います。
個人事業 月額7,000円(税抜き)~
法人事業 月額1万円(税抜き)~
※確定申告など資格を要する業務については、提携税理士をご紹介またはご自身で提出をお願いしております。
経理記帳をしっかりと整備し、経営を数値で理解することは、キャッシュソリューションにつながります。
お問い合わせは
fukui@fnkm.biz まで
キャッシュソリューションの専門家
キャッシュソリューション とは、事業の「キャッシュ」(=現金)に注目して、経営改善を提案すること。
1.開業のきっかけ
私は、平成13年に行政書士事務所を開業しました。
当時、行政書士試験に合格したばかり、26歳での開業でした。
「理美容サロンや小さな商店の役に立ちたい!」と考えてスタートしました。
私が理美容サロン・小さな商店にこだわるのは、私の生い立ちに影響を受けている部分が大きいと思います。
私は、昭和49年12月、兵庫県で生まれました。
両親は小さな理容店を営んでいました(今(平成30年)でも、ささやかに営業を続けています)。
1階に店舗があり、店の奥には台所とリビング。2階に寝室という家でした。
お店の入口と、自宅の入口が別々にあったわけではないので、私は小学校に通うときも、中学生になりクラブ活動で遅く帰ってくるときも、高校生となり大学受験予備校に向かうときも、店の中を横切って出発、帰還していました。
理容というものに興味はありましたが、実際に自分がそれを職業にすることなんて、まったく考えていませんでした。
転機がおとずれたのは大学卒業後でした。
私は就職活動に失敗し、大学卒業後しばらくニート生活を送っていました。
ある資格試験合格を目指していたのですが、挫折し、何もやる気が起きない不毛な日々を送っていました。
そんなとき、父から「理容師免許を取って店を手伝ってはどうか?」との提案を受けました。
幸い、大学時代に理容学校の通信課程を卒業していたので、試験に合格さえすれば理容師免許を持てる状態にありました。
自然な流れの中で、私は理容師免許を取得しました。
免許を取得し、ささやかであっても社会人の一員として仕事ができる喜びをかみしめました。
そして仕事に向かい、前向きな気持ちが育ってくる中で、あることを強く思いました。
「小さな理美容店の経営を良くするお手伝いがしたい!」
理美容店の大半は小さな個人自営業者です。
技術は素晴らしいのに、経営に関する知見が充分ではないため、店の運営がうまくいかないというケースも多く見られました。
大学で経済や法律を学んだことを活かして、また、理容師免許を取得したということも活かして、小さな理容店の経営を良くすることを仕事にできないものだろうか、と考えたのです。
ほどなく行政書士試験に合格することができ、私は、今に続く道の第一歩を歩み出しました。
「理容師免許も持っている行政書士」
2.実務の厳しさを痛感
理美容サロンをはじめ小さな事業を営んでいる人の役に立とう。そう考えて、いろいろな勉強をしました。
会計・法律・保険、等、多くの本を読み漁っていました。
少しずつ顧客も増えてきました。
自分もそこそこやれているなぁと少々安易に考えていたそのとき、ある顧客さん(ここでは「Aさん」としましょう)から次の言葉を言われました。
「そんなことを言ったって、お金がないんだよ!!」
私は、そのお店の経理記帳などを担当していました。
損益計算表などを作成し、定期的に財務のお話をしていました。
「Aさん、今期も黒字ですね。売上に対する原価率や人件費率も悪くない数字ですし、この調子でいきましょう。税金は少なからず出ると思いますが、税理士さんと相談して申告納付しておいてください」
私がこのように言うと、Aさんは先の言葉をおっしゃったのです。
Aさんのお店は、損益計算の上では黒字でした。
しかし、現金が全く残っていない状況だったのです。
借入金の返済が多かったり、事業の経費には計上できない家計の出費が予想外に多かったり、売上として計上した高額の物販の代金をお客さんが支払ってくれなかったり、いろいろな要素が絡み、とにかくお金がありませんでした。
簿記会計のルールに従って帳簿を作成し、その結果としての財務諸表を作成する。
その数値にマチガイがあったわけではありません。
しかし、実際にAさんの手元にはキャッシュがないのです。
そんな状況で、帳簿の上でだけ存在する黒字なんて、「幻」でしかありません。
知識として勉強したことをそのまま安易に実務の現場で出すことが妥当でないことを気づくとともに、小さな起業の現場では「キャッシュ」が何よりも大切なのだということを理解することができました。
3.キャッシュソリューションの専門家になりたい
経営に関わるコンサルティングを考えた場合、販売促進をして売上をアップすることや、節税を活用すること、人件費や材料費のコストをカットすること、など様々なアプローチの仕方があります。
私は、「売上アップに貢献します」とか「コストカットに貢献します」などといった形のアプローチはしないでいようと考えています。
たとえば、私たち専門家が売上アップの提案を行ったとします。
それが成功して、無事サロンの売上がアップして、利益も伸びたとしても税金が跳ね上がってしまえば、結局事業主の手元にお金は残りません。
また、たとえば節税の提案が成功して、税金の額が減ったとしても、そもそも店を維持するために必要な売上がなければ税金が安くなっても生活は改善しません。
売上をアップすること、節税すること、それはもちろん大切なことです。
しかし、それ自体を目的としてはいけないと思います。
目的は、「売上をアップすること」でも「税金を1円でも安くすること」でもなく、「手元にお金を残すこと!」であるはずです。
手元にお金を残すために、ある場面では売上にテコ入れをすべきだし、また違った局面では税金などのコストに目を向けるべきだということになるわけです。
理美容サロンの経営者をはじめ、多くの事業主さまにキャッシュソリューションをお届けできるように、これからも精進していきたいと考えています。
よろしくお願いします。
行政書士・理容師
福井 識章
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